鷹取山(たかとりやま)

歴史が物語る鷹取山のハゼの木

鷹取山(標高403.5m)は町北部の中原校区山田地区にあり、その山頂からは佐賀平野、遠くは有明海まで一望できるビュースポットです。
春、夏と緑あふれる登山道が通っており、森林浴を兼ねた山歩きに適しています。
また、夏は登山道入口にある水辺公園で川遊びが楽しめ多くの親子連れで賑わいます。
特に秋は山総てを覆うハゼの紅葉が見事で晩秋の青空とのコントラストは一見の価値があります。

この地域では藩政末期、ロウソクを作るためにハゼの木が植えられていました。佐賀藩は天保14年(1843年)に筑後から仕入れた苗木2万5千本を三養基郡や神埼郡などの村々に配布しました。生産された佐賀産のロウは大阪市場で高値をよび、早速、藩は大阪の蔵屋敷を通じて売る専売制をしき、安政4年(1857年)にはオランダの帆船飛雲丸購入を十数億円相当のロウで支払い、翌年にも木造艦電流丸をロウで購入しました。ロウの需要が最高潮の時、三養基、神埼郡のハゼの木の本数は60万本に達したそうです。

筑後や三養基郡内に見られるハゼ並木の名残は、当時の佐賀藩や久留米藩の隆盛を物語る歴史財産と言えるでしょう。現在も11月中旬になると鷹取山東側の中腹には約400本のハゼの木が山肌を紅く染めあげ、錦秋のみやき路を美しく彩ります。


ハゼの紅葉  鷹取山登山道入口
鷹取山ハゼの紅葉(11月中旬頃)            鷹取山登山道入口

 
登山は往復約2時間です。
登りきった頂上からは眺めが良く、清々しい空気に包まれます。


鷹取山の場所

住所:みやき町大字簑原


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